五十肩や四十肩になると、日常生活のさまざまな部分で支障をきたします。例えば、洗濯物を干す時や服を着る時・寝ている時の痛みなどふとした時の動作による痛みが多く、心身ともにダメージを受ける方がい らっしゃいます。
現代の西洋医学では、はっきりとした五十肩や四十肩の原因は分からないとされていますが、一般的には、
- 肩の運動不足
- 横向きで寝る
- 過去のケガ
- 加齢
これらの要因が五十肩・四十肩の原因ではないかと考えられています。五十肩・四十肩は、レントゲンやMRIなどの画像検査でははっきりとした原因を特定しきれないので、病院や整骨院では肩関節周囲のリハビリや電気・注射や湿布の処方などが主流です。
しかし、五十肩や四十肩の原因を探し出しだせていないケースが多く、 治療後に肩が上がりやすくなっているか、というと実はそうでもなかったりします。
その結果、長期間に渡って原因不明のままリハビリや注射を繰り返し、やがては痛みが自然消失して症状が治ったと勘違いを起こしてしまいます。完全に治りきる前に治療が終わってしまうので、再発するリスクを残したままになってしまいます。
なぜ五十肩・四十肩は原因がはっきりしないのか?
ここで知っておいて欲しいのが、西洋医学における”原因がはっきりとし ない”というのは、『これが原因である可能性があるが、誰もが納得できる医学的根拠がない』ということです。”原因不明'”というのは文字通りあらゆる手を尽くしたが疾患や症状の原因が皆目見当がつかない、という意味です。
病院にはレントゲンやMRIなどの高性能な検査機器があるのにもかかわらず、原因を特定しきれないのかというと、それは機械の特性にあります。レントゲンはそもそも骨を写すものなので筋肉は写りませんし、MRIは筋肉は写りますが画像をみただけで筋肉の状態がわかるのは断裂く らいなものです。五十肩や四十肩は基本的に筋断裂していないので、画像所見では判断することができないのです。
原因がはっきりしないという点では、病院や整骨院では『筋肉が原因だ ろう』というところまでは分かっているのですが、肝心のどの筋肉が原因で五十肩になってしまったのかというところがわかりません。なぜかというと、筋肉の数は約600個あると言われていて、その中から特定 するのは少し大変なんです。
ということは五十肩や四十肩は治らないの?
この文章を読んでいると「え!?原因がよく分からないということは治 らないの?」と思った方もいらっしゃると思いますが、原因がよく分からないというのは『西洋医学』での話です。
西洋医学の強みは、体を細かく細かくパーツ分けして分別して検査するこ とが得意な反面、人体を包括的にみて全てを連動させてみるということが苦手です。それとは逆に東洋医学は、細かくパーツ分けするのは苦手ですが、全体を連動して考えることが得意です。体がスムーズに運動して いるのかどうかの判断や異常な動きをしているなどを見極めて、原因を探し出すことが可能です。
五十肩・四十肩の原因ってどこ?
原因部位について、単刀直入にいうと原因は”人によって違う”というのが 答えです。十人十色という言葉のように、人によって生活スタイルや仕事での体の使い方などが違うため100%ココだ!というのはありません。ですが、ほとんどの人に共通する部位というのは存在します。
例えばデスクワーカーや主婦の方だと、腕や肩・首回りや肩甲骨が原因であることが多かったりもします。そういったところから、五十肩に なってしまうことがあります。普段から肩を動かす習慣をつけることで予防につながることがあります。
五十肩・四十肩の意外な原因
五十肩や四十肩を引き起こす意外な原因部位というのは『股関節』です。股関節というのは、太ももの付け根と骨盤を繋ぐ関節です。
なぜ股関節が五十肩を引き起こすのかというと、股関節周囲の筋肉(特にお尻周りの筋肉)が歩き方や立ち方が悪くて硬くなってしまいます。なぜ歩き方や立ち方が悪くなってしまうのかというと、利き足や軸足の使い方があります。利き足というのは、蹴りやすい方の足でサッカーなどで シュートやパスを出しやすい方の足です。
軸足というのは、立つ時に体重がのりやすい方の足です。この利き足や軸足が体の左右バランスを崩してしまい立ち方・歩き方が悪くなってし まいます。
そういったところから、股関節を動かす筋肉(特にお尻周りの筋肉)が硬く なってしまい股関節の動きが悪くなってしまいます。
それがどんどん積み重なっていくと、左右の足の長さが変わってきます。 左右の足の長さが変わると、立ち方が悪くなりその次は骨盤の歪みが生じます。骨盤の歪みはやがて、背骨にまで影響して左右の肩の高さに差が出てきます。
その左右の肩の高さの差が五十肩を引き起こします。股関節が原因で五十肩になってしまった人のほとんどは、五十肩と同じ方の股関節の動きが悪くなっているケースがあります。
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股関節が原因の五十肩・四十肩の判別方法
股関節が原因の五十肩の調べ方はとても簡単です。立ちながらできるだ け高く足を上げて足踏みします。その時に左右どちらかの足が上げにくいと思います。そのやり方で分かりにくければ、次は仰向けで、足をまっすぐにした状態で足を片方ずつ上げていきます。
この方法も、足が上がりにくい方がありますので、もしなかなか治らな い五十肩や四十肩がある方は試してみてください。
まとめ
西洋医学において五十肩や四十肩は原因がはっきりと分からないと言わ れていますが、意外な部分に原因が見つかることがあります。痛みを放置せず専門の施術所で確認してもらい、適切な施術とセルフケアの方法を教えてもらい、本当に辛い五十肩を早く改善できるようにしていきま しょう。五十肩にならないように予防することも大切です。
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