五十肩や四十肩の初期症状の一つに『腕を上げたりすると変な音がする』というものがあります。そのまま放置していると、腕を動したり寝ている時の激痛で日常生活に大きな影響を及ぼします。
腕を動かす度に音が鳴るのってなんで?
五十肩や四十肩の初期症状の一つに腕を動かす度にポキポキ音が鳴る、というものがあります。もちろん、五十肩や四十肩以外の症状でもポキポキ音が鳴ることがあります。このポキポキと音が鳴ると「骨と骨が擦れてる?」と思われる方が多いのですが、よほどのことがない限り骨と骨が擦れるということはありません。
肩関節で音が鳴る原因として、
- 肩関節を支える筋肉や靭帯などが傷ついたり硬くなってしまい関節がうまく動かせない
- 姿勢が悪くて肩甲骨や肩周囲の筋肉がうまく働かせることできなくなる
といったことが腕を動かす度にポキポキと音が鳴る原因です。ポキポキと音が鳴るからといって必ずしも痛みを伴うというわけではありません。音が鳴っていても痛みがないことが多いため、音が鳴って気持ち悪いけど放置するというケースがあります。音が鳴っていても放置していると、五十肩をはじめとする肩関節の痛みなどを発症するリスクが高くなるので要注意です。
音が鳴る場合の対処法や注意点
基本的に肩で音が鳴るということは肩関節がうまく動いていない・骨の噛み合わせが悪い・隙間が狭くなっていることなどが考えられます。ただし、骨の隙間が一気に広がることはないですしわずかに骨の位置関係がずれたものもすぐには修整されるものでもありません。音が鳴ったままの状態で無理に動かしたり、負担がかかりやすい動作を続けていると五十肩や四十肩をはじめ肩の痛みを主とする症状を発症してしまいます。また、音が鳴っていることが気になり、不必要に音を鳴らし続けることも五十肩や四十肩を発症させてしまう原因になります。気になるからといって、不必要に音を鳴らすのは控えましょう。音が鳴る原因を2つ挙げましたが、1つ目はケガによって筋肉や靭帯などが傷ついてしまうケースが多いので対策はしにくいかと思います。2つ目の”姿勢”というのは、普段から意識さえすれば音が鳴ることや五十肩・四十肩を予防することが出来ます。綺麗な姿勢を保つことで、肩関節を構成する肩甲骨や鎖骨の位置や動きを正常に保つことが可能です。正常な位置にさえ保つことができれば、五十肩や四十肩を予防できます。音が鳴るようになったらまずは姿勢を改善したり、ストレッチなどで肩甲骨や鎖骨が動きやすくなるようにしていきましょう。
正しい姿勢とは?
肩がポキポキ音が鳴るのを防ぎ、五十肩や四十肩発症のリスクを最小限にするための姿勢について解説します。
五十肩を予防する姿勢①:お腹と腰をまっすぐ上に伸ばす
骨盤を立てるイメージでお腹と腰をまっすぐ上に伸ばすと、体の軸がまっすぐになりインナーマッスルが機能しやすくなります。反り腰の予防となるので、肩甲骨が腰の方へ引っ張られなくなるので肩甲骨の動きを確保することができます。
五十肩を予防する姿勢②:むねを張りすぎない
“良い姿勢”というとほとんどの人が腰を反って胸を張る、というイメージを持つ方が多いのですが、過剰に張ったり反ったりすると肩甲骨同士が内に寄り過ぎてしまい、肩甲骨の動きを制限してしまい五十肩の原因になります。このような姿勢を気をつけることで五十肩や四十肩を予防し、さらに初期症状でもあるポキポキと音が鳴ることも回避できます。ポキポキと音が鳴ることは五十肩や四十肩のどの黄色信号です。
肩がポキポキと音が鳴ったらどんなストレッチがいい?
次は肩からポキポキ音が鳴り始めたら始める簡単なストレッチについて解説します。
1.バスタオルを準備します。バスタオルの両端を掴みながら頭の上で広げます。そのまま、左手または右手でタオルを引っ張りながら引っ張った方へ体を倒します。10秒1セット行い3~5セット行います。反対も同じように行います。
2.こちらもバスタオルを使います。タオルで背中を洗うように、痛い方の手を腰の後ろに、そうでない方の手で引っ張り、5~10秒1セット行い3~5セット行います。反対も同じように行います
まとめ
腕を動かす度にポキポキ音が鳴るのは、五十肩や四十肩の初期症状の1つです。少しでも異変を感じたら放置せず必ず専門家に確認してもらうか、ストレッチなどでセルフメンテナンスをしていきましょう。